キム・デジュン元大統領の葬儀に際して |
キム・ヒョンホ 先生 おはようございます。 東京造形大学/日本アニメーション学会の小出正志です。 キム・デジュン元大統領の国葬に際し、 ご生前の多大なるご功績を偲び、 心から哀悼の意を捧げます。 1面で逝去を報ずる8月19日付「朝日新聞」朝刊のコラム「天声 人語」には「国や民族の苦難の歴史が、ひとりの政治家の人生に 深々と刻まれることがある。元韓国大統領の金大中氏は、まぎれも なくそうした人だった」とありました。2面掲載の「評伝」は「不 死鳥のような鉄人にして哲人の政治家—ー。アジアの民主化を象徴 する人物が逝った。まさしく巨星墜つ、の感が深い」と書き起こさ れていました。 私自身にとっても高校時代に起きた“金大中事件”、大学生の時の “光州事件”などを通じて、とても印象深くまた尊敬する政治家で した。 そして大統領就任後の「日韓パートナーシップ宣言」を経て、韓国 で日本の大衆文化が開放へと進んだことは、私にとって韓国がたい へん身近な国となる大きな契機となりました。 韓国の友人の皆様と知り合うことができたのは、キム・デジュン元 大統領のおかげと言えるかも知れません。 民主主義にに命を捧げた波瀾万丈を絵に描いたような生涯に、ただ ただ深く敬意の念を抱くばかりです。 わが国の小渕恵三内閣総理大臣(当時)と交わした「日韓共同宣 言—21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」の精神を忘れ ることなく、今後とも日本と韓国の友好と善隣の促進にささやかな りとも寄与できれば幸いと考えております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 まずは取り急ぎお悔みを申しあげますとともに、逝去に際して思う ところをお伝えいたします。 |
|